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ワック原理について
・仮性近視は偽近視、学校近視ともいわれており、初期の近視の中にこの状態のお子さんが含まれております。
・人間の眼の中には毛様体というピントを合わせるための筋肉があります。近くを見るときはちぢんで(緊張して)、遠くを見るときはゆるみます。近くの作業を多くすると、この筋肉が過度に緊張して、遠くを見ようとしてもゆるまなくなります。この状態が調節緊張、仮性近視という状態です。・仮性近視の治療として、以下のワックと調節緊張改善の目薬(場合によっては低濃度マイオピンなども)を組み合わせ、生活指導を合わせて行います。
・雲霧(うんむ)法と呼ばれる効果を基本原理としており、ゲームや読書等で近くに順応した目を、遠くに順応させることで、主に目の緊張を緩和させます。
・美しいカラー立体風景を5分間見ることで、遠くの景色を長時間見つめるのと同じ効果が得られます。
・器械の中の風景は自動的に遠くへ行ったり、近づいたりすることで、水晶体の厚さを変化させて運動させます。
・立体風景を瞳孔の生理的な動きに合わせて点滅させることで、開いたり閉じたりと運動させます。長時間の近業で緊張した目をリフレッシュさせます。
・左右の目の正面で別々の画像を見るので、近くを見続けて「寄り目」になった目線をまっすぐ平行(遠くを見ている状態)に戻すことができます。
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ワックの通院方法
・週1~2回、都合の良い日にご来院ください。
・1ヶ月程度経過したのちに、視力検査・診察をいたします。
・ワックによって、必ず裸眼の視力が改善するとは限りません。
*ワックの効果は必ずしもすべてのお子さんに現れてくるとは限りません。2~3ヶ月治療を行っても視力の改善が見られないお子さんは、本物の近視になっていると判断し、本人が不自由を感じていれば、眼鏡を作ってあげると良いでしょう。