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流行性角結膜炎がまだみられます…

2016年09月23日

『眼が赤くてごろごろする』『涙が出る』『めやにで目が開かない』という症状を訴えてくる患者さんがまだちらほらとみられます。

これは「流行性角結膜炎」、俗にいう「はやりめ」のことがあります。

「流行性角結膜炎」の画像検索結果

なかなか激しい画像ですね…(◎_◎;)

このように、真っ赤なになるほか、ブツブツとした濾胞と呼ばれるものが沢山でてきてしまいます。
症状は、先ほどのような症状が現れますが、意外とあまり症状を感じられず、ただ「めやにで目が開かない」というだけの方もいます。

夏にはやる傾向(プールなどで感染。熱が出るタイプもあります)がありますが、
乾燥に強いアデノウィルスというものなので、冬にもはやることがあります。
また、アルコール消毒も効かず、90℃の熱湯で不活化するくらいです。
感染した場合、または身近に感染者がいる場合、とにかく患者さんがふれたものは捨てられるものにするか、洗い流してしまうしかありません。
小さいお子さんが罹ってしまった場合、どうしてもパパとママも罹ってしまう…ということが見られてしまいます(;´Д`)
基本的には、職場や学校など、たくさんのひとがいる場所に行く必要がある場合、治癒とみなされるまでは登校や就労ができなくなってしまいます。
…そう、たかが結膜炎ですが、けっこう大変なのです。

炎症を抑える点眼と、混合感染を防ぐ抗生剤の点眼で治療しますが、ウィルスがすぐにいなくなるわけではありません。
点眼を始めると、一見よくなった感じがしますが、実際にはまだウィルスを排菌している時期なので、まだお仕事などには行けません。
発症してだいたい10日間ほど登校・出勤停止になります。
また、よくなったと自己判断で点眼を中止してしまい、しばらくして「まぶしさがとれない」と来院される方もいます。
必ず、治癒するまでは通院してくださいね。
「職場の人にこれ以上休むと迷惑が…」と本当に困った顔をされて、こちらもお気持ちを考えるとほんとうにこまっちゃうのですが、
このうえ、なお職場の人にうつってしまって、みなさんが大量に欠勤された事態を考えてみてくださいね…と説明すると
みなさん、「あ、そうか…」と納得(諦め?)してくれます。

体は元気!でも、こんなにコワい結膜炎があることを、みなさんおぼえておいてくださいね(*´ω`*)

 

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